2017年07月12日

ぼくが戦争を嫌いな理由(その1)

 ぼくは第二次世界大戦を知らないのだけど、子どもの頃、母親がその頃の思い出を何度も話していたのを覚えている。ただ、その話というのは、テレビなどで見る暗くて悲惨な記憶とは少しだけ色合いが違っていて、どこか庶民目線の「おかしみ」が含まれていました。例えばこんな感じ…。

 戦争末期、東京に爆撃機が飛んでくるようになると、町内会でもその対策をするように軍部?から指導があったのだそうです。そこで町内会では、低空飛行で飛んでくる敵機を、屋根の上に登って「竹ヤリ」で突き落とす訓練をすることに決め、各家から参加者を出すようおふれを出しました。これ、まじめな話。実話です。

 わが家からは、私の祖母(志もさん)が訓練に参加しようとしていたので、母親(ヤエ子さん)が「ばかばかしい。飛行機を竹ヤリりで落とせるはずないでしょ」と言ったところ、「そりゃそうだね」と、祖母は訓練参加をやめてしまいました。

 結局うちの近所からはだれ一人訓練に参加する人がいなくて、「あの班は不真面目だ!」と町内会長がひどく怒っていたそうです。

 竹ヤリで爆撃機に本気で対抗しようとするほど、戦争というモノは人間の理性を奪うのです。竹ヤリくらいしか、物資もなかったのでしょうけど。

 でもそれ以上に「フト考えて」「やめてしまう」人たちが何人もいてよかったなぁと、この話を聞いた時、ぼくは思ったのです。


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竹ヤリで出来ること

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posted by jin at 11:15| 東京 ☀| Comment(0) | ぼくが戦争を嫌いな理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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